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June 18

レアハンター物語 その壱。

…いつからだっただろうか。メイプルと呼ばれる世界に渡り来て、
 
自ら『レアハンター』を名乗り、敵を狩る事とレアアイテムの入手を同意義にしたのは。
 
東に珍しいアイテムを持つ敵がいると聞けば、人に先んじてそれを狙い。
 
西に友の求める装備を持つ敵がいると聞けば、寝食を忘れてそれを狩った。
 
出会いと別れ、栄光と没落、情熱と挫折。
 
これは、そんな繰り返しの中を生きる、自称『レアハンター』の男の話。
 
 
 
 
男の名は剣魂一擲。またの名をレーツェルハフト。職業はナイトである。
 
それなりの冒険を経て、それなりの経験を積んで来た戦士だ。
 
小さいながらも一ギルドのマスターを務めてもいる。
 
その容姿は、一言で表せば黒騎士という言葉がしっくり来る。
 
漆黒のマントに鎧、外套。ご丁寧に髪の色まで黒である。
 
切るのが面倒なので、髪は後ろに流して束ねている。
 
右目は以前失っており、残った隻眼での目付きはすこぶる悪いと評判だ。
 
そんなレーツェルは、ビクトリア大陸の中央に位置するスリーピーウッドという場所にいた。
 
「おーい、レーツェル!そろそろ、件の目的地に向かって出発しないか」
 
そんな声と共に現れたのは、程よく日焼けした肌に、
 
一目見てそれと分かる弓使いの格好をした若い男。
 
その男の名は、「聖杯」を表す意のカリス。
 
レーツェルと同じギルドに所属している、『レアハンター』の同志の一人だ。
 
「カリスか。今行く」
 
短く答え、背負っていた大剣を引き抜く。
 
まだ打たれたばかりだろう、新しさを感じさせる輝きを放つその剣。
 
銘はグリュンヒル。
 
騎士になったその瞬間から手にする事を許される、戦士の力の象徴。
 
かつて、自ら鍛えぬいた愛剣と同じ銘のその剣は、確かな手応えと重さを両手に伝える。
 
自分のグリュンヒルは故あって失ってしまったが、使い慣れた感覚だけは決して失われない。
 
「良し。では行くとしよう。『ゴーレムの森』へ」
 
二人は、地下にあるダンジョンへと潜って行った…。
 
 
                                                  続く
 
 
 
 
 
 

本日より、新しい内容でお届け。

HIGHRISK NORETURNは本日ただいまをもって、
 
「オレの趣味で書いているSS(ショートストーリー)」をカキコむ場に変更されます。
 
今までほとんど更新が止まっていた従来の日記も稀に書かれるかもね~。ってコトで一つ
 
ではここへ来た方は、オレの拙い文章を読んでいってやってください。
 
ではでは~
 
 
 
 

剣魂一擲

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漢に、余分な言葉は不要ッ!